「あ・うんの家」は医師が経営する住宅型有料老人ホームです。
2000年に御所ヶ谷ホームクリニックを開業し、訪問診療を通して在宅でのターミナルケア（看取り）を行っていましたが、在宅療養生活は家庭の介護力がなければ簡単に破たんしてしまうことを痛感し、在宅での生活が難しくなった方でも継続してターミナルケアが行える環境を整えるために「あ・うんの家」の運営を開始いたしました。
運営会社の立ち上げから始まり、職員採用、研修、多職種共同回診の仕組み作りなど、一から作り上げてまいりました。現在では多くの介護職員が痰の吸引など特定医療行為を行えるまでになり、介護施設でありながら介護職員が医療に積極的に関われる環境を醸成しました。感染症の管理や認知症ケアなど医学的な知識や経験があるため、自信をもって介護を行っております。
また私自らが毎朝職員の申し送りに参加してからクリニックに出勤しておりますし、副院長（精神科医）も認知症治療のため定期的に回診しております。
多くの方が施設から旅立たれましたが、入院して病院で最期を迎えられた方は開業以来数名しかおられません。
当施設は生活の場でありますが、安心して日々を過ごしていただけると思います。安心の土台の上に生きがいのある生活を送っていただければと考え、今後とも研鑽を続けていきたいと思います。